税務署は敵か味方か
みなさん、こんにちは。
リフォームをする際に避けては通れない、税金対策。
けいこも税制のお勉強をしながら、二週間ほど心が乱れました。
今後同じようなことを経験される方の一助になればと、ブログに書いておきます。
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【ケースA】
・両親名義の家屋をリフォームして長男Kが居住しようと考えている。
・長男Kはリフォームにかかる代金XXXX万円をローンで払おうとしてる。
・ローンは10年以上になる予定である。
⇒税制上の課題と今後の手続きに関して述べよ。※法学部の論述試験風味♪
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やはり素人判断は怖いなと思い、税務署の無料電話相談を使ってみました。
最初に言っておきますが、非常に不愉快な思いをしたケースが多かったです。
相手が素人だと思って、専門用語でまくし立ててて通話を終了させようとする人も多かったです。
けいこは宮城県在住ですが、無料相談をしている拠点が8か所ありました。
しつこく電話相談をすると怪しまれるかと思い、その8か所を順々に電話して内容を確認していきました。
【一回目】
けいこ:リフォームに備えて、母名義の家の名義変更を予定しているのですが~
税務署職員:すでにリフォームに着工しているのであれば手遅れです。
けいこ:そうなんですか?
税務署職員:通常名義変更はリフォーム完了前に終了しているのが原則です。
リフォーム完成後の贈与は違法です。最大XX万円の過料になります。
けいこ:??リフォーム会社とお話しして、リフォーム完了後でも可能と聞いているのですが。
税務署職員:それはリフォーム会社の見解でしょ?我々は関係ありません。
けいこ:わかりました。それ以外に考慮すべき点はありますか?
税務署職員:まぁ贈与以外にも不動産を移動させる方法として、売買する方法もありますね。
<ここで無知を装って情報を引き出すのが大事ですね>
けいこ:売買ですか?
税務署職員:そうです。ケースによりますが、固定資産評価額のXX%を利用するのが一般的です
けいこ:ほかに手段はありますか?
税務署職員:相続時課税清算方式をとることもあります。
けいこ:なるほど~(不動産売買と相続時課税精算方式をメモする。)
因みにリフォーム完了後の贈与は違法と仰いましたね?
税務署職員:そうです、リフォーム完了後の贈与で住宅ローン減税を受けるのは違法です。
最大XX円の過料になりー..
けいこ:贈与とはどの時間軸のことを仰っているのか教えてください。
税務署職員:・・・・・・
けいこ:贈与と言っても色々ありませんか?家族で合意された時間軸ですか?
それとも実際に所有権移転をしたタイミングですか?
合意形成という意味では、工事着工時という判断もできますよね?
厳密にどこなのか教えてください。
実はこの問いかけは回答が難しいものなのです。
贈与というのは書面でも口頭でも効力が発生するものだからです。
だからケースバイケースなのです。
結局税務署職員はケースによるので、電話ではなく面接式の相談に来るようにと言って電話を切りました。
ということで、面接式の相談へ電話しました。
【二回目】
けいこ:リフォームに備えて、母名義の家の名義変更を予定しているのですが~
税務署職員:贈与税が発生するので、個別ケースは面接式の相談を予約してください。
けいこ:あ、でも。。。
税務署職員:(ガチャンと電話を切る)
※確定申告時でイライラしていたと思うことにします。
【三回目】
けいこ:リフォームに備えて、母名義の家の名義変更を予定しているのですが~
税務署職員:贈与税が発生するので、個別ケースは面接式の相談を予約してください。
けいこ:電話相談の人がこちらに電話するようにと言っていたんです!
税務署職員:最短で面接式の相談予約は、1.5か月後からになります
けいこ:?!?
税務署職員:都合の良い日を後日連絡下さい。(ガチャンと電話を切る)
この時点でけいこは税務署の相談窓口による相談をあきらめました。
正確には国税庁のHPに記載されている判例と六法全書片手に、自分で判断した結果を税務署と私立税理士事務所に確認してもらいお墨付きをもらうという内容に、方向転換しました。
【四回目】
※よくよく勉強したのち、税務署に電話。
けいこ:リフォームに備えて、母名義の家の名義変更を予定しています。
事前に名義を変更したいのですが、贈与の効力が発生するのはいつからになりますか?
税務署職員:書面の場合、特に反証がなければ登記をしたタイミングになります。
けいこ:所有権移転の登記に記載されている、移転日と考えてよいですか?
税務署職員:その通りです。
ここまで来てようやく道筋が見えました。
つまり、一回目の相談での回答は少し乱暴な回答だったのですね。
正確には書面の場合は、書面に記載されている登記日が贈与の効力が発生する日なのです。
最後に、けいこが考えた最適解を客観的に判断してもらいたいと思い、私立税務署の無料相談に行ってお墨付きをもらいました。
非常によく勉強していますね、と司法書士の先生に褒められました(照)
しかし、あれですね。
けいこは4回目以降、勉強して論理武装してから電話しました。
なんというか..税務署の担当者にもよるのでしょうけど、税金をむしりとれるだけむしりとってやろうって感じがして、酷く嫌な気分になりました。
恐らくよくよく検討すれば、納付税額が少額で済むことがあると思うのです。
それを頭ごなしに脅す手法はどうなのかなと思いました。
けいこは幸いにして学生時代に法学を勉強していたので、国税庁HPの判例もさくさく読めましたけど、何の知識もない人が戦いを挑むのはとても大変だろうなと思いました。
けいこ